2018年4月12日 (木)

Sちゃんの言葉

10年以上前、福祉作業所を立ち上げた時の利用者さんからハガキがきました。

彼女はもうこぐまをやめて随分なりますが、時々自分の思いをこうして書いて送ってきてくださいます。

今は遠いのでこぐまの移動支援も使っていません。

文面の一部にこんな言葉がありました。

こんにちは

私はヘルパーさんがあれこれと口出ししてくるのがちょっと嫌です。

自分でやれるからやらせてほしいです。

ハッとしました。

こぐまの利用者さんにもこんな気持ちの方がいらっしゃるかも、、、、、、、。

それよりこの子の移動支援の事業所の方にこの気持ちをわかってもらわないと、、、、。と焦りました。

幼児、いや乳児も高齢者の方々も私たちがかかわるすべての方々にも口に出せない思いがいっぱいあるかもしれない。

たまにしか会わない移動支援のヘルパーさんの場合は関係性が作り難いと思いますが数回同じ方のガイドをやっていると理解しあえるものと思ってきました。

親切のつもりが

丁寧な介護のつもりが

熱心な保育をしてるつもりが

     自己満足になってないか??

どうしても上からの立場にあると思い込んでいないか???

子供達や利用者に笑顔をつくらせているか????

やりたい!   やれる!   をつみとらないように見守るあたたかさ

そしてなによりも本人に気持ちを出させる会話をお願いしたいと思いました。

2018年3月12日 (月)

破天荒

私の誕生月である二月に昨年12月から入院していた兄が逝った。

もう点滴だけになっていると聞き新幹線で駆け付け、ベッドの兄に「誰かわかる?」と耳元で聞いたら声にならない声で「昭子」と言ってくれた。

まだまだ意識があるのでスポンジで淡路島のオレンジジュースを唇にひたすと、それはそれは美味しそうにすすってくれた。

それから1週間後天国へ旅立った。

「破天荒」という言葉が弔辞でもとびかったが

兄の死とともに「破天荒」の時代が終わった、、、そんな気がする。

若いころ好きだった人が亡くなりお墓の前でバイオリンを弾いていた兄。

75歳を過ぎて船舶の免許をとり、行きたい、行きたいと言っていた屋久島に船を買い唐津の海から一人でのりだし、途中で座礁してしまったのが笑い話のようでもあり、いつまでも少年の心を失わない兄の最後の冒険でもあった。

兄が孫につけた名前は坂本竜馬の竜と勝海舟の海をとって「竜海」

。。。。。。兄の中には本当は野望、野心が内在していたのかもしれない。。。。。

6年生の時に兄がくれた文庫本がパールバックの「大地」。それからいろんな本を貰った。

私が本を好きになり、文学に興味をもったのは兄のおかげである。

こうしていつも何かを書いていようとさせてくれたのも兄のおかげである。

兄のような奔放で破天荒そのものは、時代とともに終わっていくのがどこか寂しい。

安全、安心を防波堤とするきちんとした生き方に変わってきたように思う。

そして親、兄弟がかけていく都度に故郷が段々遠くなる。。。兄を思い出しながら私はもう少しだけ無茶を承知な夢追い人でいたい、、、、、 と合掌。

2018年2月 8日 (木)

新しい春

まだまだ極寒の毎日で時折、ヒューと聞こえる風の音が寂しい夜明けです。

3月より明石の二国沿いに新しく企業主導型保育所「こぐまのお庭」をオープンします。

4月より新たに小規模保育所こぐまプリスクールも須磨区板宿と北区岡場にオープンします。

私の担当する企業主導型保育所は昔でいえば事業所内保育所でNPO法人KOGUMAでお仕事をされる方のお子様の保育が主となります。

KOGUMAでお仕事をされている方であれば事務の方でもヘルパーさんでも保育士さんでもお子様を連れてきて預ける場所であり、一部、就労証明書があればKOGUMA以外でお勤めの方のお子様もお預かりできるシステムです。

小さなお子様のいらっしゃる女性でも働きやすくするための内閣府の施策です。

保育士さん、看護師さん募集にあたり、たくさんの方と現在も面接中ですが、私たち福祉の仕事は「人」がすべてです。

人間が好きでないとできない仕事です。

笑顔が豊かな方、愛情深い方、穏やかな方、理念をお持ちの方バランス感覚のある方、、、などと私の欲望が右往左往しながら面接をしています。

たまに以前お勤めしていた職場の悪口を言われる方がいらっしゃいます。そんな方は又ここをやめていかれたらここの悪口をいう人だと思います。

自分がルールに従えなかったことなどが見えない方だと解釈して残念に思います。

逆に新しい方の参入で職場がいっきに明るくなったり、新しい方のやる気オーラが職場全体を盛り上げてくれる場合もあり、嬉しい日々も多々あります。

可愛いお子様、利用者様、そしてお仕事して下さる方々との出会いにワクワクしながらあたたかい春を迎えたいと思います。

2018年1月15日 (月)

年のはじめに

30年ほど前に出会った言葉です。

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

子供は自分のことを一番わかってくれる人のために伸びようとするのです。

子供は自分がやったことを一番に喜んでくれる人のために伸びようとするのです。

そして再びその人の笑顔を見たくてがんばるものなのです。

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

保育でも移動支援でもこぐまの森でも携わる私たちが心にとめておきたい言葉です。

私たちも子供達や利用者さん達の笑顔をみるために頑張らなくては、、、、と年の初めになると思います。

今年は私も古希を迎える年となりますが

   人に支えられ、言葉に支えられながら、ここまでの自分があるように思います。

そして保護者の方々、御利用者さんの方々、職員の方々との御縁が今ここにあることを感謝しながら今年はゆっくりと牛歩なる毎日を過ごしたいと思っております。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2017年12月12日 (火)

認可外保育

テレビをつけると待機児童対策という言葉が頻繁な毎日となりました。当法人では現在小規模保育園が4園あり、来春2園増やして6園となります。

また、認可外には1円の補助もありません。意外と保護者の方々もお仕事をされている方々もこの1円の補助もでないという実態をご存知ありません。

やっと保護者の方々には認可外にも補助金の配付がなされる動きがありますが、園側に対しては変わらず1円の補助もなく処遇改善の手当も当然のことながらないので人材も集まりにくい状況です。

明石で開園して16年が経過しました。今も毎日問い合わせがあります。

明石は子育ての町、第二子以降が保育料無料とうたわれ手厚い子育て対策にどんどん若い世帯が増え逆に待機児童も比例して増えております。

「来春認可園に落ちたら入れますか?又予約していても認可園に入れたらキャンセルしても大丈夫ですか?」という問い合わせの殺到に「はい、うちは予備校みたいなものですから認可園に入れたらキャンセルされて大丈夫ですよ」と答えながら、認可外保育園の立ち位置は何なんだろうと思い空しくなります。

又そういう問いかけをしなければならない保護者の方のお気持ちを思うとこの町の政策は何なんだろうと、、と胸が痛くなります。

小規模だと2歳児までしか入れない、、認可外だと就学前まで保育可能というのは私たち保育者には大きな魅力で、かって0歳から小学校入学まで保育させて頂いたお子様を送り出す卒園式には職員もお母様もそして卒園生までが号泣するあの感動は多分認可園にはないものと思います。少数の保育園でしかない深いつながりを保護者の方も子供達もお土産に巣立っていきました。

そして認可園のような処遇改善もできずただ国の対策からはおきざりにされながらも精一杯の保育をして頂いてる現職員の方々、今までの明石園を築き上げて下さった先生方に改めて感謝を抱く年の終わりとなりました。

行政が分け隔てなく認可外の子供たちも同じ地域の子供たちであることの認識が高まることを祈ります。

2017年11月15日 (水)

絵本

30年ほど前のことですが忘れられないお母さんがいます。

保育でお預かりしていた二人の男の子のお母さんです。

御夫婦で脱サラして大きな倉庫を改修し喫茶店を始められました。

少し遠いところでしたから、モーニングサービスをするため、かなりの早朝からお子様をお預かりしたのを覚えています。

ある日お母さんと話してると、朝早くから夕方遅くまで預けてる分、毎晩絵本を二人に読んであげてるんです、どんなに疲れてもこれだけは続けようと思って、、、、と言われ頭が下がりました。

園で子供達に絵本を読むときはあのお母さんの顔がふっと浮かびます。

絵本を読むと

子供達はいっしんに絵をみます。

美しい絵、おもしろい絵、まだ内容がわからなくても絵から美しいものへの感性が育ちます。私は文章をそのまま読まずに子供が分かる様に崩したり、アドリブを入れながら読みます。

おうちで絵本を読んでもらってる子供は言葉の発達も早く、表現も豊かです。

何故なら目に見えないものを見る力(想像力)がつくからです。

又絵画の中に自分の気持ちを投じる技(わざ)も芽生えます。

日ごろ忙しすぎて教えられない心の教育も物語が教えてくれます。

子供達や支援するお友達の周りを本で埋め尽くしたくなるときがあります。

2017年10月12日 (木)

笑顔

秋日和のこの連休、「菜根譚」を読んでいると

「人格が主人で才能は召使にすぎない。

才能に恵まれていても人格がともなわないのは、主人のいない家で召使がわがもの顔にふるまっているようなものだ」

と記されているのが目にとまりました。

才能を資格とか技術とかに置き換えて考えてみました。

訪問介護、移動支援のサービス提供責任者には介護福祉士か実務者研修修了者の資格が必要。

保育園には保育士の資格か、看護師、保健師の資格が必要。

有資格者で素晴らしい意欲を持ち、実践してきた人、又現在、実践している人もたくさん見てきたし、現在もみています。

資格というのは一つの線引き、ラインで命を預かる仕事には必須かとも思います。

でも長年、人に携わる仕事をしてきた私には「菜根譚」にあるように資格より人格、その人の持つ雰囲気を主として採用、不採用にあたりたいのですがそれは許されません。

私は面接のとき、必ず相手の目を見て話せる人か、笑顔で話せる人かを見ます。面接の間中、こちらから笑顔で話しかけても笑顔がかえってこない人は資格があっても考えてしまします。

何故なら利用者さん、子供達はみんな笑顔を待ってるからです。

そして職場の仲間もみんな笑顔を待ってるからです。

NPO法人KOGUMAでは笑顔の豊かな

 ヘルパーさん、サービス提供責任者、保育士さん、看護師さん、保健師さんを常に募集しています。

お気軽にお電話下さい。    078-785-4855

2017年9月13日 (水)

のぎく学園

前回のつぶやきで書いたのぎく学園からの古いハガキを捨てきれず何となくインターネットを検索したら近藤園長さんの本があることが分かった。

すぐに写真集と詩集を取り寄せ、ページを開き、あったかあい昔の風を感じた。

学校の先生をやめ、自らの家を開放して自分で生徒と起居を共にする。。。。もうこんな人は二度と出てこないだろう、、、、と思いながら本を閉じた。

近藤先生の詩

けむり

けむりが とぶ という

日ぐれの そらを

けむりが とぶ という

この子が

うたうように いうので

そとに でてみたら

くもが とんでいた

はいいろの くもが

ひくい そらを

どんどん とんでいた。

2017年8月22日 (火)

遠い日

古い手紙を整理していると昭和38年ころの切手が貼ってあるのがでてきたり、黄ばんだり、しみがついたりしている便せんに遠い遠い日々が思い出されて夜中まで読みふけってしまった。

私がいくつの時だったろう、、、、、長崎で障がい児のお世話をしていた御夫婦がいらっしゃって、とても運営が大変なことを知り、私は手紙を出した。

それから賀状が二度きたと思う、

「11月8日年賀はがきの売り出しがありますともう一年がすぎたのか、、、と思います。

年賀はがきを書いてお餅をつけば私のお正月はやってきます。

あなた様のお幸せをお祈りいたします。

                                のぎく学園     近藤えい子」

最後の年の賀状である。

1年目のはなくしていたがこの子らにお餅が食べさせれるだろうか。。。と書いてあったのを覚えている。

この後、運営にいきずまり心労が重なり園長先生(御主人)は自ら命を絶たれた、、、ということを新聞で知り驚愕とした日を昨日のように思い出す。

週刊誌にも御夫婦で子供達と手をつなぎお散歩されている後ろ姿の写真があり、鮮明に覚えている。  賀状を握りしめその後ろ姿の写真に泪したのも昨日のようだ。

福祉を心底、心でやる人がいた。

そんな時代だった。

行政からの優しい手もなかった時代だったろうと思う。

昨今の社会福祉法人のお金にまみれた情けない姿を見ながら相反して浮かぶ御夫婦の後ろ姿である。

捨てる手紙、捨てない手紙、、、取捨選択しながらこの黄ばんだはがきを私は握りしめた。

2017年7月10日 (月)

豊かなつながり

雨がしとしと、、、の毎日になりました。

月に一回、KOGUMAのグループホームで主人が「歌う会」をギター片手にやっておりますが、先日久しぶりに参加して以前は人前で歌うのが恥ずかしかったり、抵抗があった方々がいきいきと人前で独唱できていて驚きました。

ジョークも飛び交いながらみんなが楽しんでくれている。ギターを弾けるようになった人もいる。。。。一人カラオケに通って一生懸命練習してきてくれた人もいる。。。。。

歌う会をはじめて1年半。。。。歌詞カードを片手に利用者さんの楽しく歌っておられる姿を見て成長とともに何かほのぼのとしたものを感じます。

ガイドヘルパーさんと二人きりでカラオケに行くのとはまた違った自己表現があるのかもしれません。

なぜだろう?なんだろう?このあたたかさ、、、、、、と考えました。

歌の持つ情緒性、声を出す発散作用、、いろんなことが加味されて人前で歌うことが恥ずかしさから楽しい自己表現にかわり喜び、楽しみとなっているのかなあ、、、と嬉しくなりました。

でもふと気ずいたのはこの人数の構成もありきかなあ、、、、、、と。

児童発達支援の「こぐまの森」で音楽療法の先生がなるべく少人数に分けて一人一人にかかわろうとされてる姿を思い出しました。

多くの人数で何かをやろうとすると個々の姿がぼんやりになってしまい教える側も受ける側も少しずつ焦点がボケていくような気がします。

小さな枠でこそ、一人一人がいきいきできて、お互い見つめられる喜びがあり表現があるのかもしれません。

当法人は小規模、認可外、少ない人数の児童発達支援、放課後デイ、1対1の移動支援と小さな器で頑張ってることが豊かなつながりを作るための大きな宝なんだと思いました。

今でもホームの方々の笑顔がうかんできます!!!!

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