今年の夏
今年の夏
日々オリンピックの映像がテレビをにぎわしています。
勝った喜びの涙、負けた悔しさの涙、、、いろんな涙に感動しながらも心から喜べない、感動できない何かが立ちはだかり、いきなり電源を切ってしまうこともあります。
日本がたくさんのメダルをとり、コロナさえなければ拍手喝采で喜んだであろうと思います。
あまりにもコロナが感染拡大してしまい今は火事場の中にいるも同然なのにかたやスポーツの祭典は滞りなく展開されニュースはオリンピックの勝敗を声高らかに叫んでいます。
医療従事者の方々はオリンピックどころではなく日々尊い命と直面しコロナという病魔に翻弄されていらっしゃると思うと本当に複雑なきもちです。
何が正しいのかがもうわからなくなったのか、日本の首相は「安全、安心」とうわごとのように繰り返し全然安全、安心でない毎日が見えてらっしゃらないようにも思います。
真面目で謙虚な日本人の心に期待してお願いばかりのスタイルの政治も悲しいかな、なんの効力もなく死亡者0という日はまだ来ません。
慣れてしまったかのように本日の死者〇人と平然と放送するテレビの声を聞くと悲しく情けなくなります。
何か今年の夏はおかしい夏です。
命の危機とスポーツの歓喜が交錯したおかしな夏です。
かん高いセミの声だけがいつもの夏と変わらず緑の中に響きわたっています。
大切な何かがこれ以上狂わないように祈るばかりです。
KOGUMA代表 松本昭子