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2013年8月19日 (月)

福祉とは

 時代と人間の違いを感じる今日このごろ、、、、

強いて言えば、、その時代に育った人間の違い、、、、、、そういう心境の中、

中学の同窓会があり九州まで帰った。 12クラスあり、総勢600人の学年だった

団塊時代のど真ん中。。。。130人の同窓生が集まった。

「あきちゃん、、、」日頃名前で呼ばれることのない毎日なのでその響きに酔いながら

しばしのタイムスリップがここちよかった。

3年間、実力試験でトップをとり続け現在は某国立大学の教授になった同窓生がいる。

彼はある実力試験の日、毛布にくるまり母親のひくリヤカーに乗り登校した。熱があるにも

かかわらず試験を受をけたいから。。。と。以前私は彼と酒を飲み交わしながら

「なんであんなに勉強したと?」と聞いたことがある。

「母ちゃんの喜ぶ顔がみたかったけん」と彼は答えた。

目標の中に愛があったんだ、、、と驚いた。

 今のように塾などなく、空が暗くなるまでグランドで陸上部として走り回っていた。

一体いつ勉強しているんだろう、、、と思っていた。彼は教授になった後、

地域のテレビ放送に出てもおごりたかぶることなく「俺は○○町の漁師の子です」

と言っていた。今で言うプライドなどナンセンスな時代だったような気がする。

かつて教護院(非行少年の入所施設)の保母をしていた私は彼らが退所する日、、

どの子の目にも涙を見た。私も泣いた。大きな風呂敷包みをもって出て行く彼らの

後ろ姿に身を切られるような不憫さを抱いた。身も心もどっぷり仕事につかって

いたからだろうか。。。。。。。。目標に愛があったからだろうか。。。。。

 この頃仕事上、あたりを見渡すと目標の芯がうすれ、周りに付着したものばかり

が過大視されルールばかりが先走り、個人情報だのなんだの、、とあまりの意識の

違いに疲れる毎日。。。。。。。

感性のずれは何をもってもうめることができないのはよくわかっているが、職員には

同じ方向性を維持出来る人をさがしたい。

やる気、情熱、本気、本腰さえあれば何もいらない。

 福祉とは、彼のように「愛」という大きな目標があれば十分である。。。園児の笑顔

が見たいから、、利用者さんの笑顔が見たいから、、、だけで十分である。

時代遅れと言われても私はそんな心意気の人を今後も探し続けたい。。。。

と思いながら同窓会からの帰路についた。    

                                    こぐま代表 松本昭子

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