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2011年10月25日 (火)

山下 清

先日、知的障害をもち、放浪しながら貼り絵を続けた山下清の展示会を見てきました。

本物は初めて見たのですが、一枚の絵画の大きさと貼り絵の緻密さに驚きました。

私が小さい時、私の田舎の唐津にも来られたことがあり、唐津の松浦橋という長い橋と花火の貼り絵を作られ、大きく唐津新聞に出たのを鮮明に覚えています。

彼は千葉の八幡学園という施設の出身です。

私は卒業後、教護院の教母を志望して東京都の教護院に就職したのですが、丁度体制の変化する時期で民政局側は勤務の交代制を強いていて、組合側は指導員、教母担当が交代するのはおかしいと超過勤務をしても一貫性を求め、紛争中でした。今では考えられないですね・・・・・・・働く側が超過してでも仕事の理念を訴え、管理職側がもっと楽な勤務体制を求め紛争とは・・・・・・。

毎朝、校長と組合側の論争が会議で繰り返され、結局新しく採用された私たち3人は落ち着くまで教護事務をさせられました。

一人は現場に早く立ちたいと諦めて田舎へ帰り、一人は事務でOKと頑張っていて、私はふっと山下清のことを思い出し、千葉の八幡学園を訪れ働かせて下さいと申し出ました。

「どうぞ来てください。」と言われましたが、教護院の方がすぐに教母をさせるから・・・・・・と足止めされ結局はとどまってしまったのですが・・・・・・

田舎から出てきたばっかりで不安ながら一生懸命、八幡学園を探し、優しい園長先生と話した日を昨日のように思い出し感慨深く山下清の絵を見入りました。

何だろう・・・若い時の自分へか・・・絵画にこめられている執着ともいえる丹念さへか・・・目頭が熱くなり、絵がかすんでしまいました。

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