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2009年9月 2日 (水)

阿修羅

 ピンクというよりも『桜色』という言葉の響きが好きで、もう少し桜の花を楽しみた

かったのですが、あっという間に散ってしまいましたね・・・・。

私は父が4月・・・母が3月・・・・と二人とも春に逝ってしまったので、桜の花吹雪を見る

と父と母の去り際をみるようで淋しかったのですが、桜の淡い優しい色が穏やかだった

二人を象徴してるようで時がたった今は花吹雪の中にいると優しかった両親に包まれ

ているような気がしてこの桜色が好きです。

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先日、友達に会いに東京に行った折、上野の美術館で私の好きな阿修羅展をやってい

たので、淋しく散った桜のはなびらを踏みながら上野公園の隅にある美術館まで足を

運びました。

いつもは奈良の興福寺で拝観するのですが、今回はガラスの中にいる阿修羅ではなく

そのままの姿を360度ぐるりとみることができました。後ろ姿や、横顔をはっきりみる

ことができて照明も違うので1300年という長い歴史を感じとれたのですが、たくさん

の人ごみの中で見るより・・・やはり静かな奈良の佇まいの中での阿修羅がいいなあ・・

と又奈良に足を運ぶ日を楽しみにしています。

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正面のせつない顔も大好きですが、向かって左側の横顔の唇を噛み締めた顔も、

世の中の不条理をみすえているようで、違った意味のせつなさを感じます。

悟った顔の仏像ではなく、悩みを含んだ少年のようなまなざしがとても好きです。

                                こぐま代表 松本昭子

 

 

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