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2008年5月21日 (水)

還暦祝い

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還暦の誕生日を病院で迎えることになり、一抹の寂しさを感じているところに、子供達から60本の薔薇の花束が届き、驚きました。一生に一度でいいから映画の一コマのように自分の年だけの真っ赤な薔薇をもらってみたかったのです。

60本・・・ややお恥ずかしい年齢ではありますが、子供達の気持ちを百万本に値する気持ちで受けとめました。

嬉しくて点滴の針を刺したまま、片手で花束を抱き上げると五分咲きの真紅の薔薇の香りがいっきに胸をつきあげました。このように一人一人を抱き上げた日々が懐かしくよみがえり、子供達の心に感謝しながら、仕事、仕事でゆっくりと向き合ってあげれなかったことをこっそり薔薇に顔をうずめながら謝りました。

次々にこぐまの先生方からもお花を頂き、部屋中が花屋さんのように明るくなりました。看護師さん達も入るなり「わー素敵」と感嘆の声。。。。!久しぶりに病の身ながら自分の時間に空間を作り、その中に花があり、駆け足で生きてきた自分に深呼吸をすることができました。24時間こうしてたくさんの花と一緒に過ごすのは初めてで、当たり前のことながら花に「命」があることを再認識する毎日です。

昨日まで固く閉じていた蕾、、、五分咲きだった花が少しずつ目覚めるように開いていく姿がとてもいじらしく可愛いものです。部屋一杯に花々の吐息、生命を感じ、一人で居る事を忘れさせてくれました。

私たちにこんな幸せを一杯与えるだけ与えて、はかなく閉じていく花々の潔さ・・・この潔さもまた心に沁みるものがあります。

                                こぐま代表 松本昭子

   

   

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